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話に乗りすぎて怒られたんだけど
気心が許せる人達との会話は楽しくて、つい時間を忘れてしまう事さえありますよね。
そして、会話が盛り上がるなかで、相手の調子に合わせる形となり、普段ならブレーキを踏む所を、振り切ってしまう。
その結果、相手が激怒してしまっているという事はありませんか?
ついさっきまで、上機嫌であったにも関わらずです。
あまりに突然の出来事で、自分でも一体何が起こったのかと、呆然とする事がありますよね。
そして暫くしてから、理解が追いつくのです。
話に乗っているつもりだったのだが、いつしか調子に乗ってしまっていたと言う事に。
どれだけ話が盛り上がっても調子に乗らない事
こうした事を経験をされた方は、後から思い出すと、とても恥ずかしく思えたり、何故、あそこでブレーキを踏む事を忘れてしまったのかと悔やむこともあるかと思われます。
しかし、楽しい雰囲気に流され、つい、調子に乗る形で、相手を怒らせてしまうという失敗は、誰でも一度は経験しています。
大事なのは、その経験を無駄にせず、同じ轍を踏まないように、教訓とすることです。
では、何故、こんな事が起こってしまうのかという所から考えていきましょう。
まず、話が盛り上がると言う事は、あなたと相手の人間関係は決して悪くはありません。
むしろ、良好、または相性が良いと見るべきでしょう。
この時点では、まったく問題なのです。
じゃあ、一体、何が原因で、最後は相手を怒らせてしまう結末を迎えてしまう事になるのか?
それは、会話の流れ、話題に関係することがあげられます。
例えば、相手が
『いやぁ、昔はふさふさだったのに、最近はめっきり、髪が薄くなったよ』
と、自分の頭髪の話を向けてきたとします。
通常なら、
『そんな事ないよ』
と、当たり障りない返答をするのがベターです。
しかし、それまでの会話でテンションがあがり、いつもなら気を付ける所を忘れてしまうと、
『本当だよ。久しぶりに会ったら、どこのおじいちゃんかと思ったよ』
などと、相手の調子に合わせたつもりが、そういった直後、重苦しい沈黙が訪れるというのは、こうした場面では、よくある事です。
コンプレックスやナイーブな話題には注意しろ
いかに付き合いが長く、心許せる仲だと言っても、普通ならば返事に気を付けるべき話題には、どれだけ楽しかろうと、お酒が入っていようと、通常通りの返事をしておく事が賢明です。
特に、相手がコンプレックスとしている事や、ナイーブな話題であった場合には、いかに相手が軽い調子で振ってきても、同じ調子で返すのは、大変、危険です。
相手が自分の事を貶めるような話題を振ってきても、それは自分で言うからこそ、笑い話にもなるのであって、いかに相手とあなたの仲がよくても、第三者が言えば、馬鹿にされていると受け取る事が多いのです。
また、相手からすれば、あなたに、そんな事はないと否定してもらう形で、慰めてもらおうと、その話を向けている場合もあります。
それなのに、慰めの言葉どころから、傷口を広げるような言葉を返されたら、酷く傷つき、最悪の場合には、これまでの関係にヒビを入れる事になります。
人間、楽しい雰囲気に包まれると、平常心を保つのは難しいですが、それでも、調子を合わせてよい話題と、調子に乗ってはいけない話題の区別だけはしておいて損はないでしょう。