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誰かに流されない人は自分を持っている?
どんな状況でも、周囲に流されず、自分の意見、主張を曲げずにいる人は、それだけでかっこよく見えますよね。
何か起こるたびに、あたふたしたり、周囲のアドバイスばかりに気をとられ、結局、何も自分で決められない人は、優柔不断で、そばで見ていても、ちょっとかっこ悪く見えてしまいます。
そうした何事にも動じず、自分の中で揺るぎない、信念や価値観を持つ人には、自然と周りからも信頼を寄せられる事が多くなります。
自分を持っているという事は、リーダーシップを発揮する上でも欠かせない要素だけに、人が集まってくるのも当然と言えます。
しかし、この自分を持っている人という、美点といっても間違いない訳ですが、中には、間違った自分の持ち方をしている人もいます。
自分以外が間違っていないと思い込んでいる人
自分を持つことが大事だと意識しすぎるあまりに、どう見ても、正しい判断ではない事に、周囲が注意、進言しても、一切聞く耳を持たず、自分の判断の過ちを認めないタイプ。
これは、巻き込まれる周囲からすれば、迷惑以外の何ものでもありません。
たまに見かけるワンマン社長などが典型的な、このタイプといえそうです。
自分の考えに異を唱える人間は、自分に害をなす人間のように見えて、正しい意見をいくら言っても聞き入れてもらえず、そればかりか疎まれてしまい、最後は遠ざけられます。
このような裸の王様には、勘気に触れる事を恐れて、内心は苦々しくも思いながら、表面上はイエスマンを通す人間ばかりが、側を固めるようになります。
当然、こうした構図の組織には発展が望めず、明るい未来はありません。
この手のタイプは、仕事上だけでなく、恋人などとの関係でも、自分だけを貫こうとし、デート一つとっても、場所や食事のメニューなども、相手に相談せず勝手に決めていく傾向があります。
その為、付き合わされる相手は、常に合わせる事を求められるので、最初は我慢出来ても、それが徐々にストレスへと変化していく事になります。
そこで、少しは相手の気持ちも考えてほしいと言えば、
『自分の信念、意見を曲げる気はない(キリッ)』
と、まとも取りに合ってもらえない事が多いのです。
こうした、自分を持つという事を間違った解釈をした人は、周囲に迷惑や負担を掛けている事にも気付かない、単なる自己中心的な人間と成り下がってしまうのです。
自分を、と自意識が強くなるばかりに、常に自分を肯定し続ける事だけが、その表現方法だと誤解した結果、自分だけが正しいと主張する、思いあがった人間となるのです。
周囲と連携、強調が出来てこそ光る自主性
本当の意味で、自分を持っている人間というのは、前述のような、自分だけを押し通すのではなく、常に周囲の意見や考えを聞く姿勢でありながら、大きな決断や、難しい判断を、最後に責任を持って行える人間こそ、自分を持っていると言えるのです。
何かトラブルが起きたときでも、たとえそれが部下の責任であっても、その仕事を任せたのは自分だからと、最終的には、責任を持てる事こそ、自分を貫くという姿なのです。
『俺、関係あらへんで、ミスったのはコイツやがな!』
と、自己保身だけに走る姿は、自分だけを大切に考えている人間であって、自分を持っているとは言いませんよね?
周囲に一切目もくれず、闇雲に、自分だけが突っ走る人間は、気が付けば、周りには誰もいなくなっている事もあり得ます。
自分を持っている人間というのは、誰よりも周囲が見えているからこそ、今ある自分の立ち位置をしっかり掴む事が出来るのです。
その自分だけの場所で、与えられた責任を果たし、周りの人を大事にする事が出来てこそ、魅力や人望が備わってくるのです。