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お酒を飲む人やお酒自体が悪いわけでない
お酒は美味しいだけでなく、気分も良くしてくれることも多いので老若男女問わず親しまれています。
そのため普通に飲む分には良いのですが、中には適量を超えてしまい、自分を見失って世間や家族に迷惑をかけてしまう人もいます。そうした酒乱癖を持つ人やアルコール依存症と診断されるまでいくと、人生さえ狂わせてしまうことも。
ただ、こうしたお酒で変わってしまう人たちが悪い人間なのかと問われると一概にそうとは言えません。実際、お酒を飲まない時にはとても穏やかな人であったり、楽しい人だというケースは珍しくないからです。
そうした平時の一面を知っている人からすれば【あの人はお酒を飲まなければいい人なのに…】と惜しまれることも度々。
ここで断言しておきたいことは、決してお酒が人を変える悪い飲み物であるとか、お酒を飲む行為が危険だということではありません。多くのお酒によるトラブルの原因は、度を越えた酒量が引き起こすことが殆どだからです。
好きになった人が酒乱だった
付き合いたてのころには分からなかったが、暫くしてから恋人がお酒を飲むと人が変わったようになるということを知った。このようなケースは多いのではないでしょうか?
酒乱にも程度はありますが、注意しなければいけないのは、気が荒くなったり、暴力をふるうという行為に走るタイプ。飲み過ぎることで暴力性を発露するケースは事件にまで発展する可能性もあります。
対処としては然るべきところで治療を受ける事ですが、あくまで本人の意思に委ねられることなので、実効性はあってもそこに持っていくことが困難です。特にお酒への依存率が高ければ高いほど拒否する気持ちも強く、それが良かれと言っているあなたに敵意を抱く可能性もあります。
また専門家の治療を受けても簡単には治らないのが現実であり、いっとき落ち着いても何かをキッカケに手を出してしまい元に戻ってしまうケースもあります。
それが現実として起こった時には、治療を見守ってきたあなたの心も疲弊してしまうでしょう。
完全に立ち直るかは相手の意思や覚悟の強さも関わってくるので、いかに専門家が指導しても難しい場合が多いのも事実です。
自分がいなければと思い込まないこと
相手を大切に思う気持ちはとても尊いものですが、あなたの一度きりの人生はもっと尊いものです。
お酒に依存する人との付き合いは一生の問題と捉えれば、そこに寄り添うのは相当な覚悟とリスクを負うことも考えられます。
世の中にはいくらでも楽しくお酒と付き合える人もいれば、心から信頼を寄せられる人も必ずいます。
お酒におぼれる人ばかりを優先していると、気付かないうちに自分にとっての幸せが遠のいていることもあります。
どれだけ助けになろうとあなたが頑張っても、相手が心からお酒を断つ気持ちや覚悟がなければ、永遠とその苦しい時間が続くのです。
新しい幸せを求めることに対して、相手を見捨てるなどと思わないでください。人生をお酒で振り回される人が誰かを幸せにすることなど決してありません。好きになってはいけない人だったと気持ちを整理し、新たな出会いに向かって歩まれることをお勧めします。