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愛情を失った相手との結婚を考えたときに…
結婚を約束している相手に対して、以前のような愛情がなくなってしまった。
しかし、明確に嫌いという感情があるわけでもなく、別れを告げる理由も見当たらない。
そんな気持ちの中、結婚という現実だけがだんだんと迫ってくる。
愛情が失われた相手と結婚しても幸せになれるのかと考えたとき、ふと漠然とした不安と迷いが生まれる。
今回は、そんな思いを抱えているケースを想定して考えていきましょう。
結婚生活は愛情だけで成り立つものではない
愛情は結婚を考える決定打にはなりますが、その後の結婚生活においては、必ずしもそれが絶対となるわけではありません。
何故なら、結婚生活は日々の積み重ねによるもので、その中で経験するものは愛情だけで乗り切れるものばかりではないからです。
例えば、いくら結婚前にはラブラブな関係であっても、生活を送る中でお互いの中ですれ違いが生じたときには、愛情は一気に冷めてしまい、相手への憎さと変わることもあります。
愛情だけを頼みにしていた場合には、それ以外での信頼関係が築かれておらず、それを失ったときには脆さをみせやすいのです。
しかし、愛情に代わるもの、例えば人としての尊敬を持っていた場合は、愛情が冷めても、それが代わりとなり継続の力となってくれます。
また、感情的な部分だけでなく、結婚生活の中で経済的不安を抱えてしまえば、愛情も薄れていき、いつしか殺伐とした関係にもなり、それが原因で離婚というケースも珍しくありません。
結婚生活で相手への愛情は大切ではあるものの、それだけにこだわりすぎても駄目になってしまいます。
愛情の冷めた理由を考える
長い結婚生活を愛情だけで乗り切るのは難しいとわかっても、結婚を考える段階で、相手への愛情が失せたと感じている場合には、幸せになれるのかと不安を覚えても不思議ではありません。
そうした不安を解消するためにも、何が原因で相手への愛情が冷めてしまったのかを考える意義はあるかもしれない。
そこで、もしかしたらこれが原因かもしれないと思い当たりがあれば、それを解消するために頑張るのもひとつ。
その原因が相手にある、または相手の協力などが必要な場合は、そこは遠慮せず話し合うことが大切。それにすら躊躇、遠慮を覚えるぐらいなら、この先の結婚生活でも信頼を築くことは難しいでしょう。
しかし、どれだけ考えても愛情が冷めた理由がわからないという場合。それは一時的なものではなく、相手への気持ちを永遠に失ったという確証と判断すべきなのかもしれない。
そして、結婚というスタートを切る前から、相手への愛情が全くないことはその関係の別れを意味していると考えた方が建設的です。
辛いときに踏ん張りとなってくれるものが何一つない結婚生活は、綱渡りのようなものといえるでしょう。