Contents
自分の好きな食べ物を知ってほしい
聞いてもいないのに友人や周囲の人に自分の好きな食べ物、お店を勧める人がいます。
実際に食べてみてとても美味しかったから、その味を誰かに知ってもらいたいという純粋な気持ちからの行動なのは理解できます。
しかし、一見、何の問題もない好意であっても、やり方を間違えると迷惑行為になってしまう可能性があるのです。
今回は、何が問題でそんな結果になってしまうのかを考えていきましょう。
相手の懐事情に配慮しよう
人それぞれに金銭的感覚の違いがあります。それを一切考慮せずに美味しいからと高級店に連れていくのは、喜んでもらいたい相手にただ負担をかけるだけなので注意しないといけません。
人によっては、食事代はすべて持つから負担はかけないという方もいらっしゃるでしょうが、いかに親しい間柄であってもそうした好意も負担になることがあります。多くの人は、ご馳走してもらえば次はお礼をしなければと思います。
その時に高級なものをご馳走してもらったとなれば、その釣り合いを考えてお礼しなければとなるので、結局は相手の懐を痛めてしまうことになるのです。
高級店だからこそ堪能できるものがあることは分かりますが、それが相手にとって負担にならないかという配慮がなくてはいけません。
自分の好みを押し付けない
自分が美味しいと感じたからと言って、相手の好みに必ずしも合うとは限りません。
それを理解せず、相手の好みや苦手な料理などもお構いなく自分の好みだけを押し付けてしまうと、断ることができない相手は気疲れだけしてしまいます。
おススメのお店や料理を紹介するときには、自分の口には合っているけどと前置きすると、好みの押し付けにもならず相手への負担にもなりません。
食べた人の評価は聞かない
勧めた方としては、相手の評価はとても気になるところですが、それを聞かれる方からすれば、たとえ口に合わなかったものでもそれを正直に伝える事は出来ません。
美味しかったという言葉を無理やり引き出すやり方は、相手に無用なプレッシャーを与えてしまい、ときに嘘をつかせてしまう場合もあります。
口に合えば、相手の方からそれを伝えてきますし、たとえ口に合わなくても自分のために勧めようとしてくれた気持ちは有難いもので、美味しかったという言葉の代わりに感謝の言葉を伝えてくれるはずです。
自分の好意に対して代価を求めるような真似は、結果的に有難迷惑ともなりかねないので注意をしましょう。
謙虚さを忘れないこと
人に料理やお店を紹介するのが好きな人は、普通の人より様々なお店を知り、舌も肥えていると自負している人が多いように思えます。
それを自分一人で誇らしく思うのであれば何も問題はないのですが、人に紹介する場合には、いかに自信があろうと、お口に合うかわかりませんがという謙虚な言葉や姿勢で接する方がおのずと周囲の評価も高くなるでしょう。