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いつまでも別れた恋人を思う人
ずっと別れた恋人のことを思い続けていると言われる人がいます。
そこだけを切り取れば、とても一途な人なのだなとも思いますが、少し感傷的な見方が強いとも考えられます。
そこで今回は、別れてもその相手を思い続けている人を考察していきたいと思います。
未練がましいだけかも
ずっと別れた恋人のことを思い続けていると聞けば、第三者的には、何となくそうあってほしいという願望も手伝い美化してしまいがちなところがあります。
しかし、見方によっては、別れた後にも、気持ちの整理をすることなく、ずっと引きずっている姿は、ただ未練がましいとも映ります。
そこまで強い思いをもっているのならば、なぜ別れたのかともなります。どのような事情で別れに至ったのかは関係なく、少なくとも自分もその決断に従ったことは事実としてあるはずです。
それなのに、いつまでも過去を振り返っては、ため息を吐くような姿は、潔さを知らない人に見えても、純情とは到底言えないのではないでしょうか。
別れて思い続けるひとも様々
たとえ未練がましい一面があったとしても、平気で浮気を繰り返すようなひどい人間よりも、一人の人間に思いを持ち続ける人の方が信用できるのではという考えもあります。
確かに、あっちへふらふら、こっちへふらふらという、身も心も軽いような人間に比べれば、マシなのかもと思います。
しかし、一人の相手にこだわる人間がすべて愛情に深いのかと言われたらそうでもありません。相手に依存しているタイプの人間などは、まさにそれであり、中には物心両面で頼ってくるような情けない人もいます。
また、恋人のことを自分の所有物のように考えるタイプもいて、そうした人は自分から離れていったことが認められず、だから別れてもこだわっているのです。
こうしてみると、別れた恋人のことを忘れずにいるからと言って、必ずしも純粋に一人の相手を思い続ける人間というのは幻想であることが分かります。
一途なのか独りよがりなのか
誰でも、自分だけを愛してくれる人を求める気持ちがあります。
しかし、それが過去の恋人を思い続ける人がそうであるかと言われたら、これまでも触れてきたように、決してそうではないという事です。
そもそも、相手ばかりに永遠を求めても、肝心の自分が相手を永遠に愛し続けられるかと問われれば、心から誓える人がどれだけいるのでしょうか?
お互いの気持ちなど、様々な事情や影響で変わりますし、それが普通です。
それでも確かなのは、自分の事だけを考える人よりも、相手のことも思いやれる人の方が、愛に満ちているということです。
どれだけ最初は一途な思いから始まった恋愛でも、その関係に甘えすぎたり、一緒にいてくれることが当たり前であるという慢心をもてば、好きという気持ちも冷め、いつしか愛が憎しみに変わることもあるでしょう。
また、どれだけ一途な思いがあっても、それがただの一方通行であれば、相手からすれば負担にすぎず、それはただの思い込みだといえます。
自分の思いだけに関心を寄せるのではなく、相手の気持ちにも同じぐらい関心を示してこそ、本当に愛していると言えるのではないでしょうか。