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裏表がなく嘘をつかない人
よく、恋人に求める条件の一つとして、裏表のない人、嘘を付かない人などが挙げられます。
確かに付き合っていて、大きな嘘だけでなく、ちょっとした事でも、何でそれぐらい正直に言えないのかなという人はいますよね。
そうした相手が恋人なら、なおさら、信頼関係を築く上で、呼吸するように嘘を付いちゃう人だけは、避けたいと思うのは当然です。
そういう人って、虚言癖とまではいかなくても、嘘を付く事で、相手から不信感を買うという事の発想もないんでしょうね。
ただ、嘘を付いてでも、自分の体裁を取り繕いたいと思っているのでしょう。
もし、あなたの周りで、恋人が、日常的に嘘を付く人であれば、その関係を見直されたほうが賢明かもしれません。
幼い子供ならいざ知らず、もう大人ともなれば、性格の矯正も難しいですし、何より、こうした人は、嘘を付く行為自体が、自分の身を守る術だと、正当化している傾向があります。
何かあるたびに、これは本当なのか、嘘なのかと考えさせられるだけで、ストレスにもなり、人生の無駄な消費です。
その点、そうした嘘つき体質の人に比べて、根が正直であるという事だけで、人としての信頼度が違います。
嘘をつけない人
さて、嘘を付かない人は、それだけで信頼の置ける人と評価されます。
しかし、中には、嘘を付かない人でなく、嘘を付けない人もいます。
えっ、何が違うのって思われたでしょう。
この、嘘を付けない人は、おとぎ話に出てくるピノキオのように、嘘を付いたら鼻が伸びるという特異体質などではなく、どんな状況でも、思った事を言ってしまう人です。
(発達障害とはまた別ですよ)
矛盾のように思われるかもしれませんが、世の中には、本音を伝えれば事がスムーズに進むといった、単純なものではありません。
例えば、相手の気にしている事や、コンプレックスの話題で、それを分かっていてストレートに伝える事は、相手の心を傷つけてしまう事も多々あります。
状況によっては、相手の事情を汲み取り、小さな嘘(オブラートに包む)も、日々を送る中では大事です。
しかし、嘘を付けない人は、そうした自分の本音が、相手を傷つけてしまうと分かっていても、正直でありたいと自我を押し通す人がいます。
その結果、周りから一人、一人、その人の元を離れていく事になります。
何故かお分かりですよね?
相手の気持ちを斟酌する事なく、ただ自分だけの本音というナイフを振り回しているのですから、自分を傷つけると分かっている相手などに近づきたい人などいません。
こうした、自分の本音が常に正義だと思いこんでいる人は、相手の事などお構いなしなので、孤立しがちな傾向にあります。
そして、心に瞬間的に沸き起こった言葉さえも本音だと勘違いしやすく、頭や心で一度判断する事を忘れてしまっている事が多いのです。
もし、いま、自分にも思い当たる節があれば直されたほうが良いでしょう。
相手の嘘も嫌う潔癖症
最後は、正直をモットーに生きており、それが自分のみならず、周囲にも嘘を一切に許さない、ある種の潔癖症であるタイプ。
意外と、生きていく中で、一度も嘘を付かずに暮らしていくというのは難しいものです。
抱える事情によっては、真実を伝えない事が相手を思いやる行為になることもあります。
嘘は絶対に駄目という要求は、相手へ思った以上に窮屈な思いをさせる事も考えなければいけません。
それでも、許せる嘘と、許せない嘘が個人、個人にあり、同時にどこまでの嘘は許容できるのか、自分の中で整理しておく事は大事です。
そこで制定した規準に従っていけば、嘘に振り回される事も少なくなりますよ。
正直に生きる事は、間違いなく素晴らしい事です。しかし、時に相手を傷つけない為に、本音をそっと仕舞い込む判断も必要です。
それが時に、思いやりとも呼ばれるのです。