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いつも笑顔で、私もそう思うと同調ばかりする人は注意
複数人と会話している中で、いつも誰のかの意見に、
『うんうん、分かる、私もそう思ってました』
と何でも同調する人、あなたの周りにいませんか?
別に人の意見に同調する事じたいが悪いわけではありません。
自分の意見や主張に、第三者から賛同を得られる事は、とても嬉しい事です。
この人は私と同じ考え、価値観を持ってくれているんだと、共感さえ覚える事でしょう。
しかし、この同調も、いつでも繰り返してくると、
(この人、本当は私の意見に賛同してくれている訳じゃなく、適当に合わせているだけなんじゃ・・・)
と、これまで、親しみを覚えていた人からも、私のことを軽く見ているのではと、評価を下げる事にもなりかねません。
他人の意見に同調ばかりする人間に最も多いタイプとは
まず、人の意見に何でも乗っかるような同調の仕方をする人間は、グループ内で最も立場の強い人間に気に入られようとしているタイプに、よく見られる特徴でもあります。
グループのボスのご機嫌を伺う手段として、意見のみに限らず、発言全てに対して、同調しておくだけで、効果はてきめん。
元々、ボスに君臨したい人というのは、自尊心も強い一方で、他人の上に立つことで優越感を得たいと言う、欲求の強い人が多く、
同調するだけでも、この人は、いつも自分の考えを理解してくれる、強い味方だと思い込みます。
一方、同調を繰り返す人間も、その見返りとして、ボスの陰に隠れながら、グループ内においての自分の立場を強くできるなど、メリット得ているのです。
俗に言う、太鼓持ち、三味線を弾くなどが、これに当てはまるでしょう。
巧者になってくると、ボスに同調するだけでなく、上手くボスの心理をつきながら、自分の意見や考えを反映させていくタイプもいて、グループ内の人間にとっては、ボス以上に厄介な存在となっている場合もあります。
自信がないからと相手の意見に乗ってばかりいると
次に多いのが、自分の意見に自信がないタイプの人です。
こちらは、前者のタイプとは正反対と言ってよく、グループで孤立する事を恐れ、ボスの意見に追随することで、睨まれないようにしている、一種の処世術からとも言えます。
ただ、いくら睨まれるのを恐れてのことでも、ボス以外の人間からは、腰巾着のように軽視されてしまう可能性はあり、やはりこちらのタイプも、別の意味で、グループ(人間関係)から浮く危険も考えられます。
誤解や反発を招かない同調の使い方と、自分の意思の示し方
同調ばかりしていては、相手に適当と見られたり、ご機嫌伺いばかりして、本音の見えにくい人間と評価されます。
かと言って、何においても、真っ向から相手の意見をつぶすような真似ばかりしていると、対立関係を生み出すだけで、ボスだけでなく、グループ内でも、トラブルメーカーのような扱いを受け、孤立を招く事にもなります。
では、どうすれば良いのかといえば、バランスを取る事を意識することでしょう。
例えば、ある人の提案に賛同するときでも、
『流石は、○○さんですね!自分ではそんなアイデア、一生かかっても思いつきませんでしたよ』
これでは、明らかにヨイショが見え見えすぎて、賛同を得たはずの相手も、下手をすれば、馬鹿にされているとも取られかねません。
ここまで来ると、やり過ぎ、おちょくりと周りから見られても仕方ありません。
周囲から、お調子者くん(さん)と呼ばれたくて仕方がない人なら論外ですが。
では、同調しながら、誤解を招かないやり方は、
相手の提案やアイデアを受けて、
『いいアイデアですね、私の案にも共通する所が多く、それを上手く活かせば、より良いものになるかもしれませんね』
と、同調しながら、相手に、自分の意思がある事も伝えることが来ます。
また、アイデアや意見の一致が見られない場合でも、
『面白い着眼点ですね、ところで、ちょっと気になる点があるので、聞いてもいいですか?』
と、頭から反対姿勢を見せるのではなく、一定の同調(賛同)を見せる形を取れば、相手の意見やアイデアに、自分の意見を交えるときも、波風を立てずに行うことが出来ます。
最後は特に、意見やアイデアがない場合ですが、この時には、無駄に多弁にならず、簡潔に同意である事を伝える方が、スマートで、誤解を招かないでしょう。
言葉が多くなり過ぎると、言い訳がましくなったり、相手の評価を気にしているように思われるので、簡潔さが、シンプルに伝わりやすい場合もあります。
相手を気にしすぎても、自分を通し過ぎても、衝突やトラブルを招くことになるので、平面的に相手を見るのではなく、俯瞰的に見る方が冷静に対処できる事が多いです。
相手の立場も考慮しながら、自分の立ち位置を大事にするバランス感覚を養えば、熱くなった議論でも、評価を落とす事はないでしょう。
同調を上手く使うことで、相手と自分のバランスを取っていく事が大切です。